ロシア、外貨準備のユーロ比率引き下げ計画せず=メドベージェフ首相

ロシアのメドベージェフ首相は27日、ユーロ圏情勢が
今後改善すると考えており、ユーロの外貨準備を
他の通貨に切り替えることは計画していないと明らかにした。

ロシア中央銀行の今年1月時点の外貨準備の比率は、
ユーロが42%、米ドルが45%、その他(英ポンド、
円、カナダドルなど)となっている。

メドベージェフ首相は、パリで行われたフランスの
エロー首相との共同記者会見で「他の通貨に
切り替えることはない。(ユーロ圏の)問題はあるが、
今後状況は改善すると考えている」と述べた。

ロシア中銀は過去、外貨準備にオーストラリアドルなどを
加える可能性を示唆していた。

ただ、メドベージェフ首相は5月、欧州情勢について
誤ったシグナルを送りたくないとして、外貨準備の
ユーロ比率を維持する方針を示していた。