アルゼンチンを5段階格下げ、デフォルトの可能性高まる=フィッチ

格付け会社フィッチ・レーティングスは27日、
アルゼンチンの格付けを「B」から「CC」に
5段階引き下げた。

2002年に発生したアルゼンチン国債のデフォルト
債務不履行)の際に再編に応じなかった債権者に対し、
米連邦地裁が再編に応じた債権者と同様に支払いを
命じる判決を下したことを受けて、デフォルトの
可能性が高まったとしている。
見通しは「ネガティブ」とした。

フィッチは今回の米裁判所の判断により、「アルゼンチンが
再編後に米ニューヨークの法律に準じて発行した国債について、
時宜を得た支払いを行わない可能性が高まっている」としている。

アルゼンチンは、再編に応じなかったアウレリウス・キャピタルなどの
債権者を「ハゲタカファンド」として、支払いを断固として拒否している。

アルゼンチンで2005年に制定された法律は、議会の事前承認なしに
再編に応じなかった投資家と和解することなどを禁じており、
そのため支払いが行われない公算が大きいとしている。