仏「AAA」格付け、財政再建未達なら来年引き下げの公算=フィッチ

格付け会社フィッチ・レーティングスは、フランスの
「AAA」格付けについて、債務削減目標が未達となり
経済が下振れした場合には、来年引き下げる可能性がある。

フィッチのソブリン格付けグループのマネジングディクレクター、
トニー・ストリンガー氏が28日、ロイターのインタビューで明らかにした。

主要格付け3社のうち、現在もフランスに
「AAA」を付与しているのはフィッチのみ。

ストリンガー氏は「とりわけ弱い成長見通しを踏まえれば、
フランスが2013年に(国内総生産比)3%の水準まで
財政赤字を削減することは困難」との見方を示した。

その上で、財政再建の進展が想定を下回る場合などには、
「2013年に格下げする可能性がある」と述べた。

フィッチは2013年の仏成長率を
プラス0.3%と予想している。

フランスの借り入れコストは現在、歴史的な
低水準にあるものの、同氏は「ユーロ圏経済に
関する悪材料が続けば、利回りの低下傾向が反転し、
上昇に向かう可能性ある」と指摘した。

また市場は不安定な状況が
続くとの予想を改めて示した。