英中銀、追加資産購入の可能性排除していない=ビーン副総裁

イングランド銀行(英中央銀行)のビーン副総裁は、
英中銀は追加資産買い入れ策実施の可能性は
排除していないとの立場を示した。

同副総裁はブルームバーグのインタビューに対し、
「中銀は、追加的な資産買い入れ実施への道を
永久に閉ざしたわけではない。中銀が資産買い入れ策の
効果はなくなったと判断したと考えることは誤りだ」と述べた。

その上で、効果は2009年時点よりも
薄れている可能性があると指摘。

「このことは、同程度の効果を得るにはこれまでよりも
大きな規模で実施する必要があることを示している」と述べた。

英中銀は今月の金融政策委員会で、政策金利
過去最低の0.5%に据え置くと同時に、資産買い入れ
プログラムの規模を3750億ポンドに据え置き、
追加買い入れ実施は決定しなかった。

ビーン副総裁が示した立場は、キング総裁や
他の金融政策委員が27日の議会委員会で
示した見方と概ね一致している。

ビーン副総裁は英経済について、基調的な成長は
緩やかになっており、ユーロ圏債務危機
引き続き最大の脅威となっていると指摘。

こうしたなか、英中銀が打ち出した「融資促進のための
資金調達スキーム(FLS)」の効果が弱まっている
との見方を示した。