米経済は抑制されたペースで推移、雇用も控えめ=地区連銀報告

米連邦準備理事会(FRB)は28日発表した地区連銀経済報告
ベージュブック)で、米経済はここ数週間、抑制されたペースで
推移し、雇用も引き続き控えめになっていると指摘した。

製造業部門はまちまちだった。米「財政の崖」による
政府歳出削減への懸念が一因となり、12地区中5地区の
調査対象が2013年の見通しへの不安を訴えた。

報告は「大半の地区で消費支出は控えめなペースで
伸びた」と分析、年末商戦に関する見通しを提示した
調査対象があった地区では、概ね好調な見通しを指摘した。
インフレ圧力の兆候はほとんど見られないとした。

景気回復の下支えと長期金利を低く保つことを狙った
大型の追加刺激策を打ち出したFRBには安どできる
状況となっている。

FRBの政策はとりわけ住宅市場のてこ入れに
力点を置いているが、報告は住宅市場が
引き続き回復していることを示した。

雇用に関しては、強さの兆候は
依然として一時的なものとした。

報告は「雇用活動の控えめな改善が大半の地区で
報告された」とし、人材派遣会社を取り巻く状況が
改善したことを挙げた。