銀行監督機関、完全稼動は2014年からの見通し=ECB専務理事

欧州中央銀行(ECB)のアスムセン専務理事は29日、
ECBの下に新設される欧州銀行の監督機関について、
2014年以前に完全稼動の用意が整うことはない
との見通しを示した。

専務理事は、国内の銀行協会主催のレセプションに向けた演説で、
12月4日にブリュッセルで開かれる欧州連合EU財務相の会合で、
銀行監督に関する政治的な基本合意が得られるとの自信を表明。

その上で「その後詳細を詰め、実施に向けたかなりの作業を
することになる。現実的にみて、欧州銀行監督(機関)が
2014年の年初以前に完全に稼動することはないとみている」
と述べた。

監督機関とともに、銀行再編・清算を担当する機関も
できる限り早く設立する必要があるとの認識を示した。