ECB債券買い入れ策、金融政策の機能確保などへの重要ツール=仏中銀

欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、ノワイエ仏中銀総裁は3日、
欧州連合EU)の銀行同盟で銀行とソブリンリスクの悪循環を断ち切る
必要があるとの認識を示した。

同総裁は東京で開かれたセミナーで、ECBの新たな債券買い入れ計画
(OMT)は金融政策の正常な機能を確保しユーロ圏崩壊という懸念払拭
するための重要なツールだと語った。

また、OMTはユーロ加盟国が支援交渉を行い、構造改革
合意した場合に限って発動されると述べ、それがユーロ圏の
信頼感回復に寄与するだろうとの見解を示した。

さらに、3年に及ぶ欧州ソブリン債危機の長期的な解決策を実施する
最終的な責任は各加盟国政府にあると語った。