ギリシャ債務減免、現時点で確約すべきではない=独首相

ドイルのメルケル首相は3日、ギリシャの改革への意欲を
削ぐ可能性があるため、同国に対するさらなる債務減免を
現時点で確約するべきではないとの考えを示した。

同首相は2日付の独ビルトに対し、ユーロ圏各国が
保有するギリシャ国債などの債務の減免を将来検討する
可能性があるとの考えを示したばかり。

この日は独公共放送のARDに対し、「これまでの努力が
水泡に帰す恐れがあるため、現時点でヘアカット
(債務元本の減免)の可能性をちらつかせないことが
非常に重要だ」とし、「大きな努力を要することであっても、
ギリシャが改革路線を堅持することが現在、非常に重要に
なっている」と述べた。

総選挙を来年に控えるメルケル首相にとり、ギリシャ
債務減免に応じることは政治的なリスクとなる可能性がある。