トルコ中銀、主要政策金利を1年ぶり引き下げ
トルコ中央銀行は18日、主要政策金利の1週間物レポレートを
25ベーシスポイント(bp)引き下げ5.50%とした。
引き下げは約1年ぶり。
インフレ率が低下し、予想以上の落ち込みとなった
景気への対策を強化する余地が生まれていた。
ただ、下限金利である翌日物借入金利は5%に据え置き、
上限金利である翌日物貸出金利も9%を維持した。
ルコ中銀は今後、金利コリドーを再び慎重に調整していく
可能性があるとする一方、資本流入の加速に対応するために
低金利の維持が適切との見解を示した。
トルコ第3・四半期の国内総生産(GDP)は
前年同期比1.6%増にとどまった。
内需の低迷が続いた。
市中銀行の貸出金利を引下げるために中銀は9月から
翌日物貸出金利を引き下げてきたが、成長率の鈍化や
鉱工業生産の減少に伴い、追加策を講じる必要がある
との見方も出ている。
中銀はまた、一部外貨の預金準備率を
0.5%ポイント引き上げた。