英格付け、債務削減遅れた場合引き下げの可能性=フィッチ

格付け会社フィッチ・レーティングスは19日、
英国の債務削減計画が遅れた場合、格付けを
「AAA」から引き下げる可能性が高いとの見方を示した。

フィッチの有力ソブリンアナリスト、エド・パーカー氏は、
チャットルーム「ロイター・グローバル・マーケッツ・
フォーラム」で、英債務の対国内総生産GDP)比率は
低下する前に、トリプルA格付けを維持するための
限界に近い97%まで上昇すると予想。

長引く景気低迷で財政目標の達成が遅れた場合、
格下げする可能性が高いとの見方を示した。

同氏はまた、オランダのトリプル格付けについて、
差し迫ったリスクはないものの、弱い経済成長や
債務の拡大が見られた場合、格付けへの下向き圧力が
高まると指摘した。

スペインについては、財政支援を受けた場合の格付けへの
影響はニュートラルとした上で、支援により同国の
資本市場へのアクセスが改善すれば、全体的にプラスの
影響をもたらす可能性もあるとの見方を示した。