ドイツ、キプロス債務のヘアカットの可能性排除せず

ドイツ政府は21日、キプロスソブリン債務について、
持続可能な水準に削減するための全ての選択肢を検討する
必要があるとの立場を示し、ヘアカット(債務元本の減免)
の可能性を排除しなかった。

キプロスは、国際通貨基金IMF)が同国への支援プログラムに
参加する条件として同国債の元本減免を求めているとの報道を
否定しており、ユーロ圏当局者も同様にヘアカットに
否定的な見方を示している。

しかし、ザイベルト独政府報道官は定例記者会見で、
ヘアカットの可能性について繰り返し問われると、
「資金状況について1月に検討する。全ての選択肢を
検証する必要がある」と答え、可能性を排除することを拒んだ。

民間投資家はギリシャ債務で負担を受け入れたが、
ドイツや他の欧州諸国はこれまで、ギリシャ債務の
ヘアカットは特例であり、他のユーロ加盟国の債務に関し
同様の措置をとることはないとの考えを示唆していた。

こうした立場が変化したかとの質問に対し、ザイベルト報道官は
「支援を受ける国の債務の持続可能性が決定的な要素であることは
明らかだ」とし、「持続可能な債務水準に到達する方法を話し合う
必要がある。選択肢は複数ある」と述べた。

ユーロ圏財務相は1月21日の会合で
キプロス支援について協議する。