モンティ伊首相が2013年予算成立受け辞表提出、2月にも総選挙

イタリアのモンティ首相は21日、2013年の予算案可決を受けて、
ナポリターノ大統領に辞表を提出した。

大統領は数日以内に議会を解散し、
2月に総選挙が実施される見通しとなった。

大統領はこれまで、2月24日を暫定実施日としている。

ナポリターノ大統領はあす22日に、主要政党の
指導者と会談し、今後の対応を協議する。

モンティ政権は、選挙日まで
暫定政権として引き続き政権運営を担当。

モンティ氏自身は23日に記者会見を開き、
今後の去就について明らかにする見通し。

モンティ氏の今後をめぐっては、政策への提言を行う、
自身が確立した財政再建路線を支持する中道派への支持を
表明する、もしくは出馬を表明するなどの選択肢が
取り沙汰されている。

ただモンティ氏の財政再建への取り組みは国民には不人気で、
最新の世論調査では、61%が同氏の出馬を支持しない
と回答している。

選挙戦でも、モンティ氏の財政立て直し策が
争点になるとみられており、欧州指導者からは
改革路線を維持するよう求める声が上がっている。

モンティ氏を首班とするテクノクラート(実務者)政権は、
債務危機の深刻化を受けて約1年前に誕生、当初は来春まで
政権を担当する予定だった。

だが今月に入り、ベルルスコーニ前首相率いる自由国民党
(PDL)がモンティ政権を支持する姿勢を取り下げたことから、
モンティ首相が2013年予算の成立後に辞任する意向を表明していた。