預金保険プログラム打ち切りなら銀行預金引き揚げも=FRB調査

米連邦準備理事会(FRB)が27日発表した調査で、
ウォールストリートのディーラーは、金融危機当時に
創設された預金保険プログラムが年末で打ち切られた場合、
ヘッジファンド、保険会社、その他の借り手が商業銀行から
ある程度の資金を引き揚げると考えていることが明らかになった。

調査はシニア・クレジット・オフィサーを対象に四半期に
1度実施されているもので、回答者の大半は、そうした場合に
顧客が商業銀行に預けている預金をある程度引き出し、
レポやマネーマーケットファンド、短期国債などの証券に
投資するとの見方を示した。

調査は「ディーラーは、無制限の保証制度が打ち切られれば、
顧客の多くが少なくともある程度の資金を引き出すと
予想している」と指摘した。

このプログラムは、金融危機時に預金者の不安を鎮め、
銀行預金を継続させることを目指して導入された。

連邦預金保険公社FDIC)のデータによると、
大企業はこのプログラムに基づき、約1兆5000億ドルの
預金を預け入れている。