欧州委、デクシア救済案を承認

経営難が続く金融サービスグループのデクシアに対し、
55億ユーロ(72億7000万ドル)の資本注入を行うこと
などを盛り込んだベルギー・フランスの救済案について、
欧州委員会は28日、これを承認した。

同行はこれまでにも資本注入や保証を受けているが、
今回の計画で両国は約96%を握ることとなり、
同行はほぼ完全に国有化される。
前週には株主も同案を受け入れていた。

資本注入の割合は、ベルギーが53%分の29億2000万ユーロ、
フランスが残りの25億9000万ユーロ。
両国政府は見返りに議決権付き優先株を受け取る。

欧州委のアルムニア副委員長(競争政策担当)は
「今回の計画により、秩序立った手続きを進める上で
厳密に必要となる水準まで納税者負担が軽減される」
と述べた。