ECB国債買い入れ条件の経済改革要求、独立性で問題=独連銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーの
イトマン独連銀総裁は、ECBが新たな
国債買い入れプログラム(OMT)で
買い入れ条件として各国政府に経済改革を
求めることは中銀の独立性を危うくする
可能性があるとの見方を示した。

スウェーデン紙Dagens Nyheterと
フィンランド紙ヘルシンギン・サノマットとの
合同インタビューで語った。

イトマン総裁はOMTに
唯一反対票を投じたECB当局者。

OMTは、多額の債務を抱えるユーロ加盟国の
借り入れコスト引き下げが目的だが、
まだ発動されていない。

21日付のDagens Nyheter紙によると、
イトマン総裁はOMTの経済改革条件について、
「政府に原因解決させる試み」とし、
「政府に依存することになり、問題だ」と述べた。

ヘルシンギン・サノマットの電子版は20日
唯一の危機管理者としてECBを頼るべきではない、
とバイトマン総裁が警告したと伝えた。