アイルランドとポルトガル、EFSF融資返済期限延長を要請

アイルランドポルトガルは21日、ユーロ圏財務相に対し、
両国向け救済資金の一部について返済期限の延長を求めた。
アイルランドのヌーナン財務相が明らかにした。

同相は記者団に対し、欧州金融安定ファシリティー
(EFSF)を通じた融資の返済期限延長を求める
共同依頼書をポルトガル財務相とともに提示したと述べた。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長
ルクセンブルク首相)はこれより先、記者団に対し、
ポルトガルについて返済期限の延長に関する問題を
検討すると述べていた。

ヌーナン財務相は返済期限が延長されれば、
アイルランドにとって大きな節減につながるとの
認識を示し、「数十億という規模の節減のことを
言っている」と語った。

アイルランドは支援プログラムの下、EFSFを通じた
177億ユーロ(235億7000万ドル)の融資提供が
約束されている。

これに加え、欧州安定メカニズム(ESM)も
アイルランドに225億ユーロの支援を提供している。

ヌーナン財務相はこれについては、22日の欧州連合
EU財務相理事会で、別途、返済期限の延長を
求める方針を明らかにした。