ECB専務理事、通貨安競争の議論にG7やG20活用すべき=報道

欧州中央銀行(ECB)のアスムセン専務理事は、
通貨安競争をめぐる問題について、国際会議の場で
議論することが望ましいと指摘、中銀は構造的な問題に
対処できないとの認識を示した。

27日付のギリシャ紙カティメリニに
掲載されたインタビューで述べた。

専務理事は「われわれにはG7やG20といった
しっかりと確立した経済ガバナンスのフォーラムがある。
それを活用すべきだ」と発言。

「誰もが自分の利益を追求する状況に逆戻りすべきではない」
とし、根底にあるのは構造的な問題であり、中銀では
解決できないとの認識を示した。

ECBのインフレ目標値を引き上げることには
「明確に反対」すると表明。

目標の引き上げを議論するだけで、
予想インフレ率が上昇する恐れがあると述べた。