ガイトナー前米財務長官、2007年に情報漏えいとの疑惑否定=報道

25日に任期を終えたばかりのガイトナー前米財務長官は、
ニューヨーク連銀総裁だった2007年当時、利下げに関する
情報を事前に漏らしたとされる疑惑を否定した。

ニューヨーク・マガジンとのインタビューで語った。

ガイトナー氏は「政策に関する重要情報を
漏らすようなことは決してない」と述べた。

疑惑はラッカー・リッチモンド地区連銀総裁が5年前に指摘。

米連邦準備理事会(FRB)が今月、2007年の
連邦公開市場委員会FOMC)議事録全文を
公開したことを受けて、改めて注目されている。

金融危機が深刻になりつつあった2007年8月16日に
開いた電話協議の議事録によると、ラッカー総裁は、
ガイトナー氏と当時バンク・オブ・アメリカ
最高経営責任者(CEO)だったケネス・ルイス氏が
公定歩合引き下げについて話し合ったと、
ルイス氏から聞いたと述べた。

ガイトナー氏は、ニューヨーク・マガジンのインタビューで、
ルイス氏は会話から推察しただけではないのかと主張。

「市場と親密になることが、ニューヨーク連銀総裁としての
職務の一部だ」とし、市場と常にコミュニケーションをとれば
「そうしたリスクが生まれ(情報漏えい)疑惑にも
つながりやすい。どうやって避ければよいのか」としている。