フランスがユーロ高に懸念、ユーロ圏財務相会合で協議へ

フランスのモントブール生産力再建相は30日、
現在のユーロ相場について、欧州経済の状況を
踏まえると「高過ぎる」との認識を示した。
記者団に対し述べた。

この問題を注視するとともに、ユーロ圏財務相会合
(ユーログループ)で協議するとしている。

ある仏財務省高官は、ユーロ高はユーロ圏に対する
信頼感改善を示しているとする一方、輸出業者は
他国の金融政策の直接的影響を受けるという
不利益を被るとの考えを示した。

その上で「公正な為替相場に向けた取り組みは、
ユーログループや20カ国・地域(G20)会合に
かかっている。われわれは戦う」と述べた。

ただユーロ高への対応をめぐっては、
これまで独仏の間で温度差が見られる。

ドイツはフランスに比べて、輸出面で
ユーロ高の影響を受けにくいとされるためだ。

ドイツ銀行の調査によると、ユーロ高が経済に
打撃を与える水準が、ドイツは1.54〜1.94ドルで
あるのに対し、フランスは1.22〜1.24ドルとされる。