NZドルは過大評価、押し下げる即効薬ない=中銀総裁

ニュージーランド準備銀行(中央銀行)のウィーラー総裁は20日
財界会合で講演し、ニュージーランド(NZ)ドルは
経済ファンダメンタルズに比べて著しく過大評価されているが、
NZドルを押し下げる即効薬は存在しないと述べた。

ただ、同中銀は必要なら為替市場に介入する用意があるとも語った。

総裁はNZドルの上昇について、部分的にドル安や
ニュージーランドの交易条件改善を反映していると説明。

「このところの資本フローの強さを考慮すると、米ドル/NZドル
為替レートのピークをなだらかにしようとすることしかできない。
相場を決定することはできない」と述べた。

英中銀総裁ら3人が資産買入拡大を主張、追加緩和の可能性高まる
イングランド銀行(英中央銀行BOE)が20日発表した
2月の金融政策委員会の議事録によると、資産買い入れ枠
据え置きは6対3で決定していた。

キング総裁、フィッシャー委員、マイルズ委員の3人は、
3750億ポンドの資産買い入れ枠を4000億ポンドに
拡大することに賛成票を投じており、買い入れ枠拡大の
可能性もあったことが示された。

政策委は2012年6月にも6対3で買い入れ枠を据え置いており、
その翌月には500億ポンド拡大に過半数が賛成した。

最近ではマイルズ委員のみが拡大を主張していた。
金利据え置きは9対0で決定していた。

議事録は、今回の会合で追加資産買い入れに
動く可能性もあったとしている。

「経済の緩みの程度と、需要増に応じる供給力の積極的対応の
可能性から、一段の生産の伸びは実質的な追加インフレ圧力に
必ずしもつながらない」と指摘した。

議事録発表を受け、英国債先物は急伸、
ポンドは8カ月ぶり安値に下落した。

政策委ではこのほか、インフレが目標に低下するまで
より長期となることを容認する意向を示し、また銀行
以外の貸し出し源からの融資押し上げ策を検討する
方針も明らかにした。

一部の委員は、一段の広範な金融刺激策を講じても、
成長見通しを変えるには不十分となる可能性を指摘していた。

キャピタル・エコノミクスのサミュエル・トムズ氏は、
中銀はいずれ資産買い入れを再開すると指摘。

「政策委は、インフレ目標に柔軟に対応する姿勢が
拡大していることを示した。成長率が政策委の見通しに
達しないようなら、年内に量的緩和拡大に動くとの見方を
裏付けるものだ」と述べた。

政策委では3月に償還を迎えるクーポン4.5%の
国債66億ポンド(102億ドル)を再投資することも決定した。