馬肉スキャンダルに続き鶏卵も偽装か、独当局が農家調査

ドイツで鶏卵が「有機飼育」と偽って販売された
疑惑が浮上し、当局が調査を進めている。

欧州では馬肉混入をめぐるスキャンダルが広がっており、
今回の疑惑を受け、食の信頼がさらに揺らぐ事態となっている。

ドイツ北部ニーダーザクセン州当局は、ニワトリを
過密状態で飼育しながら、鶏卵を「有機飼育」と
不当表示した疑いがあるとして、約150カ所の
農家に対する調査を開始。

別の2州でも50カ所で調査が行われている。

アイグナー農相は25日、「疑惑が事実となれば、
不正行為が大規模で行われていたことになる」
との声明を発表した。

有機飼育された鶏卵は、業界基準を満たした環境で
飼育された鶏卵より10セント(約9円)ほど高く
販売されている。

先月に欧州で牛肉食品の一部に馬肉が混入しているのが
見つかった問題は、複数の国で冷凍食品の大規模回収に
つながるなど、影響が広がっている。

スウェーデンの家具大手イケアは、欧州内の
店舗レストランでのミートボール販売を
ほぼ全面的に中止した。

チェコで実施した検査で25日、
馬肉の混入が見つかったのを受けた措置。