再び100円トライを意識か

今週の為替相場は、円安が一段と進み、
今回の円売りステージの中で、
再び100円を窺う動きが予想されます。

アベノミクスを受けて、円売りが強まる中で、
円はじりじりと値を崩し、100円台も
意識される動きとなりました。

しかし、イタリア政局の混迷がユーロ売り材料になり、
相対的に円が買い戻される動きとなりました。

これも一時的な戻りに過ぎず、その後は
再び円売りが強まる動きを見せました。

8日に発表された米雇用統計では、新規雇用が
予想を大幅に上回る数字となったことや、
失業率も改善したことを材料にドルは対円で
一気に96円台央まで上昇しました。

同水準をさらに上抜ける勢いは見られていませんが、
早晩、100円を窺う動きに繋がるのではないか
との見方が支配的となっています。

ドルは対円だけではなく、対ユーロでも
上昇傾向を強め、1ユーロ=1.29ドル台に
上昇しています。

人気投票は、ドル>円=ユーロという
構図になっているようです。

ドルは、発表された雇用統計が予想を
上回ったことで、将来の緩和解除を巡る動きが
強まるとの見方が出ています。

これに対し、日本ではこれから本格的に
金融緩和が本格化し、円売り材料が
出てくると見られています。

この中、ユーロも今回のECB理事会では、
将来の緩和の可能性が指摘されませんでしたが、
イタリアの政局不安が、欧州の金融緩和を
促すものになるとの読みが強く、金利面での
弱材料がユーロ売りに繋がっていると見られています。

問題はドル買いがどこまで続くかです。

財政問題がいつドルの売り材料になるか、
見通しが立っていません。

今は、足元でドル買い、ユーロ買い、円買いの
材料を見極めながら、日替わりメニューでの動きが
続くものと考えています。

予想レンジは、
ドル円が92.20〜100.20円、
ユーロ円が117.20〜127.20円、
英ポンド円が137.20〜147.20円、
ドル円が92.20〜99.20円。