キプロスの預金課税は禁じ手、極めて例外的措置=経済再生相

甘利明経済再生担当相は19日午前の閣議後会見で、
キプロスの銀行預金に対する課徴金措置について
「預金に突然、課税をかなりの幅でするのは、
ある種の禁じ手」だとした上で「極めて例外的な
措置であることを知らしめてほしい」と表明した。

ユーロ圏財務相会合は前週末、100億ユーロ(130億ドル)を
支援する代わりに、銀行預金者に負担を求める異例の措置を決定。

甘利再生相はキプロス問題について「ギリシャ危機の際、
ギリシャの債権をキプロスの金融機関が多く所有していたことで
(国全体の)バランスシートが崩れた」として、預金残高に
占める比率がロシアなど国外で高かったことが「騒動の発端」
になったと説明。

ドイツなどからEU域外の預金者保護に異論が出たことは
「一理ある」と理解を示しながらも「こういうことが他(国)でも
起こるということになると、相当な動揺を起こすし影響も大きい。
極めて特殊な例ということで、騒動を一刻も早く収めてほしい」と求めた。

日銀の白川方明総裁がこの日退任することについて、
記者団から感想を求められた再生相は「総裁と接した中で
感じているのは、大変な人格者であるということ」とし
「それ故に若干控えめな性格の方。大胆にすべきところについて、
人格者なので、あまり外へ向けてのアピールは好きではないのだろうと
思っている。個人的には尊敬できる人」と評した。