中国の経済成長は2030年までに大きく減速=米FRB調査

米連邦準備理事会(FRB)は25日公表した調査で、
中国の経済成長は多くの向かい風に直面しており、
生産性の低下と高齢化により今後大幅に減速する
可能性があるとの見方を示した。

FRBは、中国のトレンド成長率は2030年までに
6.5%近辺まで減速する可能性があると指摘。

さらに、最悪のシナリオにおいて経済活動を圧迫する要因が
重なれば成長率は1%を割り込むかもしれない、
との見方を示した。

中国経済はここ10年、平均で
毎年約10%の成長を達成している。

FRBの国際金融部門のシニアアドバイザー、
ジェーン・ホルトメイアー氏は「GDPの伸び率は、
雇用の伸びと従業員1人当たりの生産の伸びを
合計したもの。中国は双方の面で課題に
直面している」とした。

その上で、調査は、一定の減速は避けられないものの、
高校までの進学率を高めるための教育支援により影響は
相殺される、とした。

国連の見通しによると、中国の労働年齢人口の伸びは
2020年までにマイナスに転じる。

60歳以上の人が人口全体に占める割合は、2010年には
12%だったが、2030年までには25%近くに達する
と予想されている。