国債購入、日程増やす検討を=市場との意見交換で日銀幹部

日銀は17日夕、金融機関の役員を集めた11日の会合に続いて
現場レベルの担当者らとの意見交換会を開催した。

参加者からは、日銀が買い入れる1回当たりの国債の量を減らし、
月5、6回としている回数を増やすべきとの意見が出され、
日銀は、こうした声を踏まえ、実際に回数を増やすことが
可能かどうか検討に入る方向だ。

日銀幹部が会合後、記者団に明らかにした。

公式な場での市場参加者と意見交換会は、黒田日銀が
異次元緩和に踏み切って以降、2回目。

オペ対象となっている31金融機関から31人が出席した。

会合では長期国債の購入手法や、年限ごとの
割り振りについての意見が相次いだ。

日銀が買い取る国債は月額7.5兆円で、1回当たりに均しても
1兆円超が吸い上げられる状況の下、相場変動がより激しくなったためだ。

「1回当たりの購入額をより少額にし、回数そのものを
増やしたらどうかとの声が多かった」(日銀幹部)という。

焦点となっている購入日の事前公表に
ついては意見が分かれたという。

「購入日をめぐる思惑から市場が乱高下するぐらいなら、
事前に分かっていた方がいい」との声がある一方、
参加者の間では「手の内を明かすことはかえって
ボラティリティを高める」、「(1回の購入量を)小さいロットに
変えられるなら、事前に公表する必要性は低下するのでは」
などの声も上がった。

一方、国債先物取引の決済に使用される受渡適格銘柄を
買い取りの対象にするかどうかに関しては、「日銀が買うと
スクイーズが起きる」と、参加者からは消極的な意見が出されたという。