為替についてコメント控える、収入増える状況が重要=安倍首相

安倍晋三首相は23日、午後の参院予算委員会で、
円安がさらに進むかとの質問に対し「為替については
申し上げることはできない」と述べるにとどめた。

また、為替に関連し甘利明経済再生担当相は、
日本経済が競争力を持ってくるとそれに見合ったところで
落ち着いてくるとの認識を示した。

片山虎之助委員(維新)の質問に答えた。

為替円安には輸入物価上昇などの弊害もあるが、
どの水準まで是認するか、との質問に首相は
「為替について総理の立場でコメントは
控えさせていただきたい」と答えた。

円安については、輸出産業には大きな利益があり、
観光客も増えているなどとする一方、消費者にとっては
代替品がないものの価格は上がるという問題があると指摘、
「時間はかかるが、収入が増えることで補うことが
できる状況を作ることが重要だ」と語った。

甘利経済再生相も「為替の話は、われわれが言及することは
できない」とした上で、「日本経済が競争力を持ってくると、
それに見合ったところで落ち着いてくるということだ」と語った。