円安はまだ初期段階、影響を注意深く監視している=韓国中銀総裁

韓国銀行(中銀)の金仲秀(キム・ジュンス)総裁は24日、
円安は長期にわたる見通しだとして、当局は円安の影響を
非常に注意深く監視している、と明らかにした。

総裁は、同地の政府当局者向けの講演で、
円安は「まだ初期の段階にある」と語った。

総裁は、エレクトロニクス、自動車、鉄鋼メーカーが
円安の影響を受けやすいと指摘。

ただ、韓国企業は生産の多様化を進め、価格面以外の
競争力をつけているため、為替の影響は以前に比べ
緩和しているとの認識も示した。

韓国中銀は今月の理事会で、政治的な圧力や
市場の予想に反して利下げを見送った。

その際、総裁は特に円安が差し迫った
脅威との認識を示していなかった。

総裁は、先進国の中銀が超緩和政策の解除に
乗り出せば、市場が混乱する恐れがあるとして、
各国中銀が対応準備を整える必要があるとも主張。

「米国は量的緩和の実施前、われわれに意見を
聞かなかった。量的緩和を終える時も、われわれに
意見を聞かないだろう。様々なあらゆる可能性を
想定する必要がある」と述べた。