英政府・中銀、企業向け融資促進制度の拡充発表

財務省イングランド銀行(英中銀)は、
企業向け融資の促進を狙った制度「資金調達
スキーム(FLS)」の拡充を発表した。

制度利用期間を1年延長して2015年1月までとし、
対象もリース、ファクタリング会社、住宅金融と
いったいわゆるノンバンクに拡大する。

今回の措置により、中小企業向け融資が
活発化することを期待している。

中銀のキング総裁は「今回の拡充は、市場調達金利
上昇リスク回避を銀行に保証するものであり、
有益な措置だ」と表明。

オズボーン財務相も、同総裁との共同声明で
「今回の革新的な拡充は、中小企業が新規雇用創出で
完全に役割を果たせるよう、中小企業をさらに
支援するものだ」と述べた。

FLSは昨年8月に運用を開始、家計や企業に融資を
増やした金融機関に低利で資金を提供する。

ただ、中小企業よりも金融機関や
住宅購入者が恩恵を受けているのが現状だ。

今回の拡充措置により、中小企業向けの融資を
年内に1ポンド増やすごとに、銀行の調達できる
資金が10ポンド増える。

来年の中小企業向け融資については、1ポンド増やすごとに、
銀行の調達できる資金が5ポンド増える仕組みとなっている。