銀行規制強化で担保不足に陥るとの懸念、根拠ない=BIS委

銀行及び取引規制の強化に伴い担保不足に陥るとの声が
業界団体から挙がっているのに対し、国際決済銀行(BIS)
委員会は27日、そうした懸念には根拠がないとして
否定的な見解を示した。

国際スワップデリバティブ協会(ISDA)はこれまで、
デリバティブ取引に必要となる当初証拠金が10兆ドルに
膨らむ恐れもあると主張している。

BISグローバル金融システム委員会は報告書のなかで
「現時点での試算では、流動性規制及び店頭(OTC
デリバティブ改革に伴い必要となり得る所要担保は
向こう数年間で4兆ドル程度だ」と指摘した上で、
高格付け資産が絶対的に不足するとの懸念には
根拠がないと見られると述べた。

また、担保として利用された当該資産の
昨年の供給額は48〜53兆ドルだったとした。