欧州委が6カ国の財政目標を緩和、成長戦略への転換鮮明に
欧州委員会は、フランスやスペインなど欧州連合
(EU)加盟の6カ国の財政赤字削減目標を
緩和することを決定した。
これまでの緊縮路線から、成長戦略に
軸足を移していることを鮮明にした。
目標緩和の対象は、フランスとスペインのほか、
ポーランド、ポルトガル、オランダ、スロベニア。
EUが定める財政赤字を対国内総生産(GDP)比で
3%以下に抑制する目標の達成に向け、一段の時間が与えられる。
欧州委はさらに、財政赤字削減で成果がみられたとし、
イタリア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、
ルーマニアが過剰財政赤字是正手続きから
脱却したことも明らかにした。
ベルギーについては、赤字削減に向けた
取り組みが不十分として、注意を喚起した。