ECB、預金金利のマイナス引き下げは決定せず=コンスタンシオ副総裁

欧州中央銀行(ECB)のコンスタンシオ副総裁は29日、
ECBは現時点で中銀預金金利のマイナスへの引き下げに
ついて決定していないと述べた。

コンスタンシオ副総裁は記者団に対し「長所、短所を
見極める上で極めて難しい問題だ。いまだ何ら決定は
なされていない」と語った。

また、「技術面では用意は整っている」としつつも、
ECBが中銀預金金利をマイナスに引き下げることになれば、
銀行への事前通知が必要になるとの見解を示した。

4月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)の伸びが
前年比1.2%と、3月の1.7%から鈍化したことについては、
ECBの予想以上に鈍化が速かったと指摘、31日に発表される
5月の数字に注目しているとした。

金融取引税(FTT)の導入に関しては、要請があれば
ECBとして支援を行う用意があるとし、とりわけ
短期金融市場やレポ市場などの分野で専門的な助言を
供与できると述べた。