カナダ中銀、政策金利を1%に据え置き

カナダ銀行中央銀行)は29日、政策金利である
翌日物金利を予想通り1%に据え置いた。

次の動きについては利下げよりも利上げになると述べ、
これまでの声明で使用した表現を踏襲した。

7月からイングランド銀行(英中央銀行)の新総裁となる
カーニー総裁にとって、今回がカナダ中銀総裁として
最後の決定会合となった。

中銀は声明で、経済の緩みが依然残るなかインフレ見通しは
落ち着いており、家計債務の積み上がりも鈍くなっていることから、
現時点で金利据え置きが妥当と指摘。

「現在行われている多大な金融刺激は当面、適切である
公算が大きく、一定期間を経て多少の小幅な刺激解除が
必要となるだろう」と述べ、見通し部分については
前回4月17日時点での決定内容を繰り返した。

今後の政策運営は、来月3日に新総裁に
就任するポロズ氏にゆだねられることになる。

同氏の議会証言は6月6日に
予定されており、発言内容が注目される。