ポルトガル銀行、景気支援へ融資増やす用意=コスタ中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのポルトガル中銀の
コスタ総裁は30日、同国の銀行は支払い能力と流動性
改善してきており、低迷する景気を支えるために貸し出しを
増やす用意ができていると述べた。

コスタ総裁はロイターとTSFラジオ共催の会議で、
自己資本規制の強化とストレステスト(健全性審査)の
実施によって金融システムの安定が向上するばかりでなく、
預金者の信頼感が増すことになる」と述べた。

ポルトガルの銀行にとって主要な問題は利益率の低下と
不良債権だと指摘しながらも、「今の我々は、より強固な
銀行システムを持っており、ポルトガル景気の持続回復の
ための資金供給能力が高まっている」と語った。

ポルトガルの成長率は今年、マイナス2.3%になると
予想されており、1970年代以降最悪のリセッション
(景気後退)に見舞われている。

コスタ総裁は、銀行が貸し出しを増やして、信用供給を
改善するようになるためにはさらなる措置が必要だと述べた。