米銀行、「大き過ぎてつぶせない」金融機関への対応策を提案=報道

ウォール・ストリートジャーナル(WSJ)紙は、
関係筋の話として、国内の銀行が連邦規制当局に対し、
将来的な危機の際に「大き過ぎてつぶせない」金融機関を
再建するための資金を確保する方法を提案したと伝えた。

WSJによると、5月22日の米連邦準備理事会
FRB)との会合で提示された。

当局者は危機時に銀行が金融の安定にとって脅威となる
可能性がなおあるとみているが、今回の提案は
こうした当局者からの厳しい規制の先手を打つ狙いがある。

計画では、最大手の金融サービス持ち株会社が、
破綻した銀行子会社を支援するために活用できるよう、
一定規模の債券と株式を保持することになっている。

WSJによると、一部の銀行ではコストのかかる
長期の債券を発行せざるを得なくなる可能性さえあるという。

提案の内容として、銀行はリスク加重資産の合わせて
14%に相当する債券と株式を保有することで合意したことが
示された。

国際的な規制の影響で追加の資本バッファーを
保持することが要求されることになる大手6行にとっては、
合わせて15%〜16.5%となることも考えられるという。

FRBからのコメントは、業務時間外のため
今のところ得られていない。

当局側は銀行の提案にまだ答えておらず、独自の計画を
優先させてこの提案を拒否する可能性もある。