ユーロ圏周辺国の資金調達コスト、危険水域からほど遠い=S&P担当

格付け会社S&Pの欧州・中東・アフリカ(EMEA)
ソブリン部門責任者、モーリッツ・クレーマー氏は25日、
ユーロ圏周辺国の資金調達コストはまだ「危険水域」からは
ほど遠いと述べた。

米連邦準備理事会(FRB)による刺激策縮小への懸念や
欧州中央銀行(ECB)が追加緩和策を実施しないとの観測から、
低格付けの域内国債はこの一カ月で大量の売りに押されている。

クレーマー氏は、そのような動きは
大きな脅威ではないという見方を示した。

「この2週間ほどでわれわれが見てきた動きをとっても、
例えば昨夏のような危険水域からはほど遠い。こうした
国々の多くはかなりの資金調達を事前に行っているので、
差し迫った脅威はない」と指摘した。