ECB、銀行監督一元化で千人以上のスタッフ必要に=メルシュ専務理事

欧州中央銀行(ECB)のメルシュ専務理事は26日、
ECBが域内銀行の監督を担うに当たり、各国の
規制当局や民間から1000人以上のスタッフを
雇用する必要があるとの見方を示した。

専務理事によると、各国レベルの規制当局と役割を
分担することで、雇用者数はコンサルタント
当初示していた2000人を大きく下回る見通し。

報道ベースでは直近で5月に
800人との推計が伝えられていた。

ECBが大量のスタッフを抱えるのではなく、
ECB独自のスタッフと国レベルの当局者から成る
チームを編成して、大手行を監督する方針という。

また同専務理事は、ECBは当面は緩和的な
金融政策を維持するとの姿勢を示した。

同専務理事は、ユーロ圏経済は徐々に回復しては
いるものの回復の足取りは鈍いとの見方を示し、
「こうしたなか、われわれは緩和的な政策を維持する。
これは非常に短期的に、もしくは予見できる将来に
おいて(緩和策の)引き揚げはないことを
意味している」と述べた。

米連邦準備理事会(FRB)が前週に緩和縮小計画を
表明してから市場は大きく動いているが、同専務理事の
発言は市場の動揺の沈静化を図ったものとみられる。