米国の一部大都市、住宅バブルのリスク=ロバート・シラー氏

米S&P/ケース・シラー住宅価格指数の共同開発者
ロバート・シラー氏は26日、米国の一部の大都市で
住宅価格が大幅に上昇しており、新たなバブル発生の
リスクがあるとの認識を示した。

ラスベガス、ロサンゼルス、サンフランシスコ、マイアミ、
フェニックスで、住宅価格が上昇しており、
バブル発生のリスクがあるという。

域外から大量の投資資金が
流入していることが一因。

同氏はロイターに「こうした都市ではバブルのリスクがある。
住宅価格が大幅に上昇している。前回のバブルの初めの頃の
ようだ」と述べた。

こうした都市では、住宅在庫が低水準で、ウォール街
投資家がキャッシュで住宅を購入しており、今後1年間
価格が上昇した後、下落に転じる可能性があるという。

S&P/ケース・シラー住宅価格指数によると、
4月の主要20都市圏の住宅価格は前年比12.1%上昇と、
7年ぶりの高い伸びとなった。

地域別では、サンフランシスコが24%上昇、
ラスベガスが22.3%上昇、フェニックスが21.5%上昇、
ロサンゼルスが19%上昇、マイアミが13%上昇だった。