ECB、米FRBの量的緩和に似た債券買い入れ検討との報道を否定

欧州中央銀行(ECB)は、ユーロ加盟17カ国すべての
債券を対象にした新たな債券買い入れプログラムの導入を
検討しているとした28日付の南ドイツ新聞の報道を否定した。

同紙は、ユーロ圏での各国の国内総生産GDP)比率に
応じてすべての加盟国の政府債を購入する案について、
ECBが作業部会レベルで協議したと報じた。

同紙はこれにより、ECBの景気刺激プログラムに
米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和に似た
新たな要素が加わるとしている。

ECBのスポークスマンは
「報道は誤っている」と述べた。

またアスムセンECB専務理事は、ドラギECB総裁が
4月に選択肢を「360度の視点から」検討していると述べた際、
総裁はECBの責務の範囲内で中小企業中心に、実体経済への
融資再生に向けた対策に言及したのであって、
それ以上のものではないと説明した。

その上で、「それ以外のことを
主張する記事は正しくない」と語った。