ギリシャ議会が緊縮法案を僅差で可決、70億ユーロ融資可能に

ギリシャ議会は17日、公務員削減を
含む緊縮法案を僅差で可決した。

サマラス首相にとっては、6月の国営放送の突如閉鎖や
連立相手の政権離脱以来、初めての重要な採決となった。

17日深夜に行われた投票では、
293票のうち153票が賛成票だった。

法案の通過により、欧州連合EU)や国際通貨基金
IMF)からの70億ユーロ(92億ドル)近くの融資が
受けられることになる。

今回の法案は、2万5000人の公務員に異動や
解雇を行うという非常に異論の多い計画。

公務員は主に教師や地方警察官であり、この法案が
きっかけとなって現地では毎日のようにデモ行進や
ストライキが実施されている。

採決の時間には約5000人が議会の外に集結し、
「われわれは屈しない」とシュプレヒコールを上げた。

採決の前に同首相は、国民の反発を抑えるため、
約4年前のギリシャ危機以来初めてとなる減税の計画を発表。

8月から、レストランでの飲食にかかる付加価値税率を
23%から13%に引き下げると明らかにした。

同首相はテレビでの演説で「われわれは山を登り続け、
頂上に達する。頂上は遠くない。そして国民にとって
よりよい毎日が訪れるだろう」と述べた。