スイスフラン相場の上限、「1年以内に廃止」38%=ZEW調査
スイス国立銀行(中央銀行、SNB)が今後2年以内、
おそらく1年以内にも1ユーロ=1.20スイスフラン
という上限を廃止するだろうと考えている投資家が
多いことが分かった。
17日にドイツの欧州経済センター
(ZEW)が発表した調査結果で判明した。
7月のZEWの調べによると、1年以内に
上限が廃止される可能性は平均38%。
そのうち6カ月以内の確率は14%、
6カ月〜1年以内の確率は24%という結果が出た。
アナリストによると、1〜2年以内に撤廃される
可能性はこれに36%上乗せされるという。
ZEWによると、中銀が2年以上、上限設定を
継続する可能性は25%との結果となった。
この数字は4月の調査時の29%から低下した。
投資家がユーロ圏の債務危機から資金の逃避先を
求めてフラン買いを進めたため、スイスの輸出企業が
打撃を受け、デフレの見通しが強まった。
そこで中銀はデフレとリセッションを防ぐべく、
2011年9月に現在の上限を設けた。
以来フランは下落しているが、中銀は「フランは
依然として過剰評価されている」との主張を繰り返している。