経営難の銀行にこれ以上の公的資金は不可能=アルムニア欧州委員

欧州委員会アルムニア委員(競争政策担当)は、
欧州連合EU)加盟国の銀行が次回の銀行
ストレステスト(健全性審査)で健全性が
認められない場合でも、これ以上公的資金
頼ることはできないだろうと述べた。
週刊紙VDI・ナークリヒテンに語った。

同委員は、「公的資金を再び求めることは可能でないだろう。
破たんに近い銀行がある場合は、まさに新たなルールに
沿って再編する必要がある」と指摘した。

欧州委は先週、経営難に陥った銀行への公的支援について
大幅な規定の見直しを行い、銀行の再編に当たり、
公的資金を活用する前に株主と劣後債保有者に
負担を求めることを決めた。

欧州銀行監督機構(EBA)は2014年第2・四半期に
銀行ストレステストを実施する予定。

新銀行自己資本規制「バーゼルⅢ」への
対応が進んでいるかが焦点となる。

アルムニア委員は、「われわれは銀行システムに対する
信頼を築く必要がある。このため、ストレステストは
歓迎すべきことだ」と語った。