消費増税、来年4月に予定通りやりたい=麻生財務相

麻生太郎財務相20日、20カ国・地域(G20財務相
中央銀行総裁会議終了後の記者会見で、消費増税
スケジュールについて、来年4月に上げる方向で
予定通りやりたい、と語った。

財政政策では、日本として9月G20サミットまでに
国際社会の期待に応えられる、信頼に足る中期財政計画を
策定する意向を示した。

麻生財務相は、消費増税について、2月のG20会合時より
経済状況の改善を示す材料が出ており、「来年の4月を目指して
(判断材料となる経済指標がそろう)10月ごろまでに答えを
出したい。消費税を上げる方向で予定通りやりたいと
思っている」と語った。

財政政策では、財政出動には限度があり、
「永遠にするつもりはない」と表明。

G20会合で「経済成長と財政健全化を両立させることが
重要であることを指摘した」とし、「日本としては
9月のサンクトペテルブルクのサミットまでに
国際社会の期待に応えられるような信頼に足る
中期財政計画を策定すべくしっかりと取り組んでいきたい」
と語った。

アベノミクスの効果について、G20会合で「実体経済
数字に着実に表れ始めていることを具体的に説明している。
こうした点に国際社会の理解を得られたものと考えている」
と述べた。

アベノミクスに伴う円安傾向は「本来はデフレ状態からの
脱却を目的とした金融緩和であり、それによって副次的に
今起きている話」との考えを示した。

今回のG20で議論になった米連邦準備理事会(FRB)の
緩和縮小に関連して「いつの日か日本も景気がよくなれば、
そういう時期が必ず来るはず」とし、FRBの対応は参考になる、
との見解を示した。