米財務長官がギリシャを訪問、経済改革の完遂促す

ルー米財務長官は、モスクワで開かれた20カ国(G20
財務相中央銀行総裁会議に出席した後の21日、米国の
支援を示すためギリシャを訪問し、困難な経済改革を
完遂するよう求めた。

ギリシャの政府高官によると、同長官はギリシャ
サマラス首相が8月8日にワシントンでオバマ米大統領
会談する前に、ギリシャの経済改革の進捗に関して
協議したという。

同長官はアクロポリス博物館におけるサマラス首相との
会談の後、「この数年間にわたり、難しい決断を行い痛みを
分かち合ったことは認識している。もちろん、この先も
道のりは険しい。改革の継続は、成長を持続する基礎固めの
ために不可欠だ」と述べた。

ギリシャ第二次世界大戦以降で最悪の経済危機を
脱出するため、国際通貨基金IMF)と欧州連合
EU)からの支援に頼っている。

米国は以前から欧州に対し、財務再建よりも成長を
優先させるよう求めており、同長官もこの主張を
繰り返したとみられる。

同長官は「欧州との関係を緊密にすることは今後も
最優先の議題だ。米国の雇用と成長は、欧州の成長と
繁栄とに密接にかかわっている」と述べた。