英国民、3分の1強が「1年以内に利上げ」と予想=調査

英国で約3人に1人が「政策金利は1年以内に上昇する」
とみていることが、マークイットが21日に発表した
調査結果で分かった。

イングランド銀行(英中央銀行BOE)はカーニー総裁
就任後初の金融政策委員会で、「将来の利上げを見込むことは
正当化されない」との声明を発表したが、金融市場以外で
この効果はあまり出ていないことが浮き彫りとなった。

同総裁は、消費と経済成長を促すため、8月7日に
予定されているインフレ報告ではいっそうの努力が
必要とみられる。

今回の調査では、35%が「BOEは来年にかけて
利上げに踏み切る」と回答しており、「2年以内」
では53%となった。

BOEの示唆したとおり「利上げは早くても2年後」
とみている人の割合は、16%にとどまった。

マークイットの首席エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は
調査結果について「BOEは低金利がまだ続くという見方を
もっと伝える必要があることを示している」と述べた。

同氏は「利上げ観測が広がれば、英国の1100万人の
住宅ローン契約者は消費を控えようとするだろう」とみている。