長期国債買い入れ、市場参加者は「今の枠組みを支持」=日銀幹部

日銀は24日夕、4月の量的・質的緩和以降、定期的に
実施している市場参加者との意見交換会を開いた。

会合では、焦点の長期国債買い入れについて、
今の枠組みを支持する声が多かったという。

会合後、日銀幹部が記者団に明らかにした。

同幹部によると、会合には銀行や証券会社の
市場調節先36先36人、生損保や年金、投信などの
機関投資家21先21人の計57先57人が参加。

最近の市場動向などについて議論した。

焦点の国債買い入れの運用に関しては、「だいぶ
うまくまわっている」との声が大半を占めたという。

日銀は4、5月に国債市場の動きが荒れた反省から、
6月以降は1回あたりの買い取り額を減らし、
回数を増やすなどの弾力的な運用に踏み切った。

「当面は、この枠組みでいいのでは
との意見が多かった」としている。

一方、日銀の佐藤健裕審議委員が22日の講演で、
日銀が買い入れている国債の平均残存期間について、
政策で定められた6年を一時的に割り込んでも構わない、
との見解を示したことへの意見はなかった。