世界の外貨取引高がドル・円取引活発化で増加、北米・英は過去最高

主要国中銀が29日公表した半期に1度の報告書によると、
4月時点の主要国の外貨取引高(1日平均)は昨年10月から
増加し、北米と英国では過去最高水準となった。

安倍政権のデフレ脱却策や日銀による大規模緩和で
円相場が下落し、ドル・円取引が活発化したことなどが
押し上げ要因となった。

北米の店頭外為取引高(スポット、フォワード、
通貨スワップ、オプションを含む)は4月時点で
1日平均1兆ドルと、昨年10月から27%増加し、
調査開始以来の高水準となった。
前年比では17%増加した。

英国の取引高(スポット、フォワード、ノンデリバラブル・
フォワート、スワップ、オプション、通貨スワップ含む)も
1日平均で過去最高の2兆5500億ドルに増加。

昨年10月比では26%増、
前年比では19%増となった。

北米では、取引高の増加分のうち
約47%をドル・円取引が占めた。

英国でもドル・円ペアの取引高が1日当たり
5030億ドルと、2倍以上に増加した。