米議会は債務上限引き上げるべき、大統領は駆け引きしない＝財務長官

ルー米財務長官は27日、デフォルト（債務不履行）回避に向け、
米議会は今秋に債務上限を引き上げることが不可欠と言明した。

また、債務上限を政治的な駆け引きに
利用すべきでないとけん制した。

ルー長官はCNBCとのインタビューで
「議会は休会明けに行動すべきだ」と言明。

「大統領は債務上限の条件を
めぐり駆け引きしない」と述べた。

財務省は10月半ばまでに政府の資金が
底をつく恐れがあると警告している。

連邦政府は、16兆7000億ドルの債務上限に
達した5月以降、デフォルト回避に向けた
一連の緊急措置を実施し、資金をやりくりしている。

長官は、デフォルトを回避することに疑問の余地は
ないとしつつも、債務上限引き上げをめぐる与野党の
攻防によって米国がデフォルトの寸前まで追いやられた
2011年の混乱を繰り返すべきではないと強調した。

また、1月に任期満了を迎えるバーナンキ米連邦準備理事会
（FRB）議長の後任候補や選考過程については言及を避け、
オバマ大統領は「用意が整い次第」決定を下すと述べるに
とどめた。