米金融緩和縮小は織り込み済み
今週の為替相場は、17〜18日の米FOMCを
注目する展開となりそうです。
今回のFOMCでは、金融緩和の縮小が
行われるか否か、最大の材料となっています。
米景気指標の改善や、雇用統計の改善を睨んで、
FRBの一部地区連銀総裁の間では、金融緩和の
縮小を指摘する声が一段と強まっています。
為替市場でも、そうした声に呼応するように、
ドルが米金融緩和縮小を先取りする形で、
買い進まれました。
さすがに、一方的なドル買いには
結びつきませんでしたが、米金融緩和縮小が
決まった場合には、一段のドル買いが
強まる可能性が強まりました。
ただ、仮に金融緩和縮小が行われた場合には、
一つの材料出尽くし感が強まる可能性があります。
とりあえず、金融緩和縮小は織り込んでいたことが、
さらなるドルの上昇には結びにくいとの声が
出ているわけです。
市場では、FRBが今後、どのようなテンポで
緩和縮小を行い、最終的に、緩和から引き締めへの
姿勢に転換するのか、そのタイミングを見極めたい
との見方が出ているわけです。
緩和から引き締めへのタイミングのヒントが
出てきた時には、ドル買いが一段と強まる可能性が
出ています。
その時が、1ドル=110円を
意識する場面だと考えています。
また、欧州では、新たな金融危機に
対する懸念が出ています。
結局、ギリシャは第3次支援を行うことになる
可能性が強く、ギリシャ以外の国でも、金融危機が
起こる可能性が強まっていることには注意が必要です。
予想レンジは、
ドル円が96.20〜103.20円、
ユーロ円が127.20〜135.20円、
英ポンド円が153.20〜160.20円、
豪ドル円が87.20〜93.20円。