ECB、銀行が資金調達で差し出す担保の規定を簡素化へ=議事録

欧州中央銀行(ECB)内の専門家などで構成される
委員会の会合の議事録で、ドラギECB総裁の発言から、
ECBがユーロ圏の危機収束後、資金調達の際に銀行が
差し出す証券に適用する規定を簡素化する方針で
あることが明らかになった。

ECBは、危機の間、銀行の資金調達が容易になるよう、
差し入れる担保の基準を緩和していた。

20人前後のトップトレーダーとECB内の専門家で
構成されるマネー・マーケット・コンタクト・グループ
(MMCG)が3日に開いた会合の議事録によると、
ドラギ総裁は担保差し入れに関して講じられた一部の
措置により全体の枠組みが複雑化したと指摘。

ドラギ総裁はこうした措置は一時的なものだとの見解を
示した上で、構造改革が実施されてユーロ圏の市場が
混乱期を脱却した後、ECBとユーロ導入国の中央銀行
恒久的で簡素化された担保の仕組みを構築する方針だと述べた。