ノルウェー中銀が金利据え置き、利上げ時期予想は前倒し

ノルウェー中央銀行は19日、政策金利を1.5%に
据え置くとともに、予想外のインフレ高進と
通貨クローネの下落を受け、利上げ時期が
これまで予想していたよりも早期になる
との見通しを示した。

中銀は、最初の利上げは2014年の夏になると予想。

これまでは、2014年末から金利
緩やかに上昇させる、と予想していた。

クビグスタド副総裁は「6月時点でわれわれは金利
上昇するよりも下がる可能性が高いと考えていた。
今では来年夏まで(金利は)横ばいで推移し、
その後徐々に上昇する可能性が最も高いと
考えている」と述べた。

また中銀は、振れの大きいオフショアセクターを除く
ノルウェー本土の今年の経済成長率見通しについて、
従来の2.5%から1.75%に下方修正した。

2014年の見通しについても、
2.75%から2.25%に引き下げた。

一方、2014年のコアインフレ率見通しは
1.50%から2.25%に引き上げた。

中銀は、ここ数年の急速な住宅価格上昇が金融面の
不均衡を生じさせ、住宅価格が下落すれば景気低迷を招く、
もしくは深化させかねないリスクが高まると警告。

「住宅価格の伸びは鈍化しているが、家計債務の伸びは
引き続き所得の伸びを上回っている」と指摘した上で、
各銀行は自己資本バッファーを確保する必要があると付け加えた。